2006年01月25日

鼻血

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先週土曜日の朝7時、「患者さんです。」と看護婦さんの声。
「鼻血が止まらない」と60代の男性。

「朝起きてから、急に鼻血が出始めて、ぜんぜん止まらない」
手も顔も血だらけで、真っ赤に染まったテイッシュがいっぱいでした。
顔色は悪くなく、血圧は180/110mmHgと上昇あり。
高血圧症があり、他所の内科に通院して降圧剤を飲んでおられるとのこと。
「血液サラサラの薬、飲んでおられますか?」と聞いても、「・・・・・」
(後で、奥さんに飲んでいる薬を持ってきてもらい確認しました。
飲んでおられませんでした。)

創傷手当てに使う綿(止血効果あるもの)をつめて様子を見ました。
まったく止まる気配がありません。
どくどく出てくる感じです。
この綿をつめて、小鼻を圧迫すれば、普通の鼻血は、たいていすぐ止まります。

(うーん、血圧が高くて、出てるのかも)
降圧剤の点滴をすることにしました。
約15分で、血圧がほどほど下がり、
どくどく出ていた鼻血が、じわっと出るようになりました。
ゆっくり速度で点滴していましたが、
次の10分で、血圧が100を切るところまで下がってしまいました。
(ひょえーつ、どうしよう。でも慌てない、慌てない。降圧剤の点滴をすぐ中止。)
鼻からの出血はしっかり止まり、新しい綿花はきれいでした。

でも又、15分ほどしてから、血圧が上がってきて、鼻からの出血が始まりました。
(これは困った。やっぱり、血圧コントロールと耳鼻科的処置が必要ね。)
救急車で、本渡市の國米耳鼻科へ紹介転院していただきました。

中鼻道の奥の方の動脈性の出血だったそうです。
簡単に止まらなかったはずです。



鼻血(鼻出血)は、子供ではしょっちゅうあることで、ほとんどが問題のないものです。
10分以内に止まるものは、まず間違いなく、問題なし。
左右の小鼻の境目の壁の前のほう(ここを、キーゼルバッハ部位という)
から出ていることがほとんどですし、ここは止まりやすい部位です。
鼻をほじって傷つけて出ることが多いです。

止血の方法としては、
普通の綿を丸くして、鼻の穴にちょうど入るくらいの大きさにして、
それを鼻の穴につめます。
詰め物としては、テイッシュは結構繊維が硬いので、できれば綿花がいいです。

そして、つまむようにして横から圧迫する。
綿が血でぬれてしまったら、交換する。
これを繰り返します。
このとき、鼻の根元(目と目の間)を冷やすのも補助的に効果あり。
夏の暑さで鼻血が出るときは、特に冷やしたほうがいいです。

鼻血が垂れないようにと、あごを上げて上を向くと、
血が喉の奥のほうに流れて、飲んでしまうことになるので、
やめたほうがいいです。

それから、子供が一度鼻血を出すと、しばらくの間、繰り返すことが多いもの。
いっぺんできたカサブタが、鼻をこすったり、いじったりしてはげるので、
又出るんです。
こうしないためには、止まりかけたかな・・のときに、
綿にワセリンなどの軟膏を薄く塗ってつめます。
こうやって、傷口を血の塊で固まらせないようにすると、カサブタができずに、
繰り返さずにすみます。




nkodomo at 23:22 │Comments(1)TrackBack(0)clip!病気の話 

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この記事へのコメント

1. Posted by 耳鼻科医    2006年01月26日 09:58
こんにちは。中鼻道の奥からの出血では、やはりなかなか止めにくいです。しかも高齢で高血圧もあるとなると、なおさらですよね。耳鼻科医にとっても、そういう鼻血は嫌なものです。
子供の鼻血はおっしゃるとおり、ほとんどがキーゼルバッハからであり、鼻ほじり、鼻こすりが原因のことが多いですよね。アレルギー性鼻炎の子には特に多いです。

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