2005年12月20日
小児救急医療 その3
今日も、訪問ありがとうございます。 ブログランキングに参加しています。
←ポチッと一押し♪ありがとうございます。
医療者の集まる掲示板で、この一週間もっとも読まれた記事は、11月14日の「元担当医に禁固1年求刑 4歳園児割り箸事故」でした。
子供さんを亡くされた親御さんにとっては、その担当医は、「許せない医者、とことん苦しめてやりたい医者」でしょう。その医者が有罪になったからといって、気が済むものでもないでしょう。
でも、私も、「禁固刑って、そんなのあり?」と思ってしまいました。
医療者の集まる掲示板で、この一週間もっとも読まれた記事は、11月14日の「元担当医に禁固1年求刑 4歳園児割り箸事故」でした。
子供さんを亡くされた親御さんにとっては、その担当医は、「許せない医者、とことん苦しめてやりたい医者」でしょう。その医者が有罪になったからといって、気が済むものでもないでしょう。
でも、私も、「禁固刑って、そんなのあり?」と思ってしまいました。
事件があったのは、6年前です。
今回のニュースを以下に紹介します。
以下引用
この記事を読んで、時間外診療をするのが、怖くなりました。
とても、人事とは思えません。
うちでも、「持っていたおもちゃで、のどを突いた」といって子供さんを連れてこられたことがありました。
そのときは、この割り箸事件を知っていたので、どんなおもちゃで突いたのか、そのおもちゃは欠けたり壊れたりしていないのか、しっかり尋ねたのを覚えています。
実際には、おもちゃは鋭利でなく、のどの奥まで届くほど長いものでもなかったです。
そのお子さんは大事無く、のどもほとんど傷つけていなかったので、検査もせず、処置も特にせず、お返ししました。
自分がこの事件の担当医の立場だったとして、どのように対処できたでしょうか。
子供の状態から、頭蓋内病変を疑い、脳外科医を呼んだり、放射線科医を呼んだりしたでしょうか。
入院して様子を見たりできたでしょうか。
この担当医と同じ行動をとったのではないかと、不安が残ります。
頭部打撲もよくあることで、親御さんが心配して連れてこられることが多いです。
昨日こられた子供さんは、風邪症状の訴えでしたが、ついでのように尋ねられたのは、「夕方、テーブルの角で頭の横を打ったのですが、大丈夫でしょうか。」
(すぐ泣きましたか?)「はい。」
(じゃ、今、顔色も悪くないし、元気だし、大丈夫と思いますよ。おかしい様子があったら連絡してください。)と答えて終わりにしました。
以前、「車の荷台から落ちて、すぐは気がつかなかった」と言われたお子さんには、受診時とっても元気で走り回ってはいましたが、親御さんにお願いして、救急センターへ紹介し頭部CTを撮りに行ってもらいました。
受傷直後の意識障害(意識がなく、呼びかけても反応しない状態)が無ければ、頭蓋内病変の起こっている可能性は低いと思っているので、このように問診をして、判断しています。
これまでの所、大事に至ってないだけで、ラッキーだっただけかもしれません。
夜間の診療では、紹介するのもためらわれたり、検査や処置も、控えがちになります。
普段診ていない、かかりつけでない患者さんであれば、なおさらです。
うちは、かかりつけの患者さんが困らないように、地域の方に安心してもらえればと、時間外診療を受けています。
でも、利用される人の中には、普段よその医院にかかりつけで、時間外だけうちにこられる方もおられます。
そんな、こんなで、私は「時間外の診療は、リスクが大きすぎる」と感じています。
怖くて診療できないのだったら、医者も辞めないといけないですが・・・(困りました。)
このニュースについては、耳鼻科医さんもコメントしておられます。
http://jibika.exblog.jp/1854551/
今回のニュースを以下に紹介します。
以下引用
東京都杉並区で1999年、割りばしがのどに刺さった保育園児杉野隼三(すぎの・じゅんぞう)ちゃん=当時(4)=が杏林大病院(東京都三鷹市)で治療後に死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた当時の担当医根本英樹(ねもと・ひでき)被告(37)の論告求刑公判が14日、東京地裁(川口政明(かわぐち・まさあき)裁判長)であり、検察側は禁固1年を求刑した。引用終わり
論告で検察側は「嘔吐(おうと)やぐったりとした状態が意味するところを十分に検討しないなど、医療行為の放棄と言っても過言ではない。医師の初歩的な注意義務を怠った過失は大きい。隼三ちゃんの無念は察するに余りある」と述べた。
根本被告はこれまでの公判で「割りばしが小脳に刺さっていたことは到底予測できず、刺さっていたら(分かっていても)救命は困難だった」と過失を否認し、無罪を主張している。
論告によると、隼三ちゃんは99年7月10日、杉並区で開かれた盆踊り大会の会場で転倒、綿菓子の割りばしがのどを貫き、脳に刺さった。
杏林大病院に救急車で運ばれたが、耳鼻咽喉(いんこう)科の当直だった根本被告は治療に際し、脳損傷を確認するための頭部コンピューター断層撮影(CT)などをせず、翌日頭蓋(ずがい)内損傷で死亡させた。
共同通信社:記事提供
この記事を読んで、時間外診療をするのが、怖くなりました。
とても、人事とは思えません。
うちでも、「持っていたおもちゃで、のどを突いた」といって子供さんを連れてこられたことがありました。
そのときは、この割り箸事件を知っていたので、どんなおもちゃで突いたのか、そのおもちゃは欠けたり壊れたりしていないのか、しっかり尋ねたのを覚えています。
実際には、おもちゃは鋭利でなく、のどの奥まで届くほど長いものでもなかったです。
そのお子さんは大事無く、のどもほとんど傷つけていなかったので、検査もせず、処置も特にせず、お返ししました。
自分がこの事件の担当医の立場だったとして、どのように対処できたでしょうか。
子供の状態から、頭蓋内病変を疑い、脳外科医を呼んだり、放射線科医を呼んだりしたでしょうか。
入院して様子を見たりできたでしょうか。
この担当医と同じ行動をとったのではないかと、不安が残ります。
頭部打撲もよくあることで、親御さんが心配して連れてこられることが多いです。
昨日こられた子供さんは、風邪症状の訴えでしたが、ついでのように尋ねられたのは、「夕方、テーブルの角で頭の横を打ったのですが、大丈夫でしょうか。」
(すぐ泣きましたか?)「はい。」
(じゃ、今、顔色も悪くないし、元気だし、大丈夫と思いますよ。おかしい様子があったら連絡してください。)と答えて終わりにしました。
以前、「車の荷台から落ちて、すぐは気がつかなかった」と言われたお子さんには、受診時とっても元気で走り回ってはいましたが、親御さんにお願いして、救急センターへ紹介し頭部CTを撮りに行ってもらいました。
受傷直後の意識障害(意識がなく、呼びかけても反応しない状態)が無ければ、頭蓋内病変の起こっている可能性は低いと思っているので、このように問診をして、判断しています。
これまでの所、大事に至ってないだけで、ラッキーだっただけかもしれません。
夜間の診療では、紹介するのもためらわれたり、検査や処置も、控えがちになります。
普段診ていない、かかりつけでない患者さんであれば、なおさらです。
うちは、かかりつけの患者さんが困らないように、地域の方に安心してもらえればと、時間外診療を受けています。
でも、利用される人の中には、普段よその医院にかかりつけで、時間外だけうちにこられる方もおられます。
そんな、こんなで、私は「時間外の診療は、リスクが大きすぎる」と感じています。
怖くて診療できないのだったら、医者も辞めないといけないですが・・・(困りました。)
このニュースについては、耳鼻科医さんもコメントしておられます。
http://jibika.exblog.jp/1854551/


