2005年12月11日

ニッポンのこれから

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ニッポンのこれから

「イギリスの医療制度を端的に表すよいホームページがありましたのでご紹介いたします。」の一文で始まる記事でした。
紹介されていたページへ飛んでみました。
びっくりしました。
つい最近、友達が、だんなの海外赴任のため、イギリスへ行ったのです。
こんなところにいたら、病気もできない。
早く帰っておいで!と真剣に思いました。


イギリスの医療制度は、包括医療制度だそうです。

以下、引用。

包括医療制度とは、イギリスの場合「病院の年間に支払われる報酬を定額制にする」というものです。
するとどうなるか?
患者に多くの検査や治療を行っても、全く行わなくても年間に入ってくるお金に変わりがなくなります。
病院を赤字にしたくなければできるだけ患者に何もしないことが大事になるのです。
これを過少診療といいます。
つまり、必要な医療を必要な人に十分に行うことができないのです。
引用終わり

日本では、介護保険でまかなわれる「病院の療養病床群」は、包括医療になっています。
又、身近で言えば、小児科外来での診療料は、“包括”を選ぶことができます。

*小児科外来診療料:3歳未満の小児が対象で、診療内容に関わらず、
診療報酬が1日あたり定額になっている。
(時間外の加算等は別。但し、届出が必要。)

つまり、お薬を出しても出さなくても、点滴を何本うっても、同じ診療報酬になります。
そのため、脱水傾向があるなと思っても、点滴はせずに、内服処方だけで済ませれば、クリニックにとってはお得です。(ちょっと言いすぎ?)

うちのクリニックでも、この小児科外来診療料を届出しています。
「湿疹の診療だけで、軟膏を10g処方する」(数分の診療時間でOK)のも、「脱水に点滴をしようと、時間をかけてルートを取る」(時には、うまく留置針が入らず、1時間近くかかってしまうこともあります。小さい子の点滴は医師がしているので、他の患者さんを待たせることも多いです。そして、子供の点滴には人手も要ります。)のも、同じ診療報酬です。

日本では、これらの一部包括を除くと、すべて診療報酬制度です。

以下引用。

日本の医療制度は、包括医療に対して「診療報酬制度」と呼ばれるものです。
これは、診療にかかったお金を全て支払う、という制度です。
この制度の問題点は、必要以上の医療行為を行ってしまいがちだという点です。
検査や投薬を行えば行うほど収入が増えますので、これは当たり前です。
これを過剰診療といいます。
日本の医療費の高騰を招いた首班としてこの診療報酬性が槍玉に挙げられています。
確かにこの制度ができてから過剰診療が問題になって来ました。
しかし、現在は診療報酬の見直しや、レセプトと呼ばれる健康保険の保険者への請求書の厳正化などによりかなり改善されています。
過剰診療という問題点はあっても、この制度は早期診断・早期診療という大きなメリットを生み出しています。
引用終わり

イギリスのあのお医者さんたちのなさりようを見れば、うちのクリニックは、時々過剰診療のところがあるかもしれません。

吐いて下痢してぐったりしてるとなれば、やっぱり点滴をします。
お年寄りから、「貼り薬が足らん」と言われれば、保険で許される範囲で出してしまいます。
でも、チェック制度があるので、お薬などの使い方が多すぎたり、検査が多すぎたりすると、保険者から、“それは認められません。”と「返戻」が戻ってきて診療報酬を削られます。

どちらかというと、こちらのほうが、イギリスの過少診療よりはましではないでしょうか。
皆さんはどう思われますか。


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この記事へのコメント

1. Posted by まのっち    2005年12月11日 17:52
はじめまして。
当ブログにコメントをどうもありがとうございました。

早速中村こども・内科クリニックのHPも拝見しました。
「このクリニックの自慢に思うこと」のコメントから、
スタッフの方が先生と同じ方向を向いて進んでいるのを感じました。

まるで1つの生命体のようなクリニックですね。
そういう場所を地域で創っておられることに感激しました。

包括医療制度のもつ闇。。。
医療人が大切にしたいことと、制度が一貫してなければ
本当の医療は提供できないですよね。きっと。
本邦では医療負担増に対し署名運動をする国だということをその点でだけは誇りにしたいし、
この記事から、医療人が声をあげる必要性を強く感じました。
また参ります。 ありがとうございました。
2. Posted by nkodomo    2005年12月12日 10:46
まのっち様

丁寧なコメントをありがとうございました。
そして、ホームページを見て下さってありがとうございます。

まのっち様のサイトを見て、勉強させられました。
自分を振り返る機会をありがとうございました。

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